関西近世考古学研究会第17回研究大会


  関西近世考古学研究会第17回研究大会(2005)  終了しました。ご参加ありがとうございました。

     テーマ:「石から見た近世文化」

近世初頭には石が利用されていなかった地域にも石材が浸透し、建物内部の穴蔵や石組み溝が構築されたりと、石の利用が広く及んでいる事が分かってきております。さらに、大坂近郊では墓石や標石が砂岩から花崗岩に変化している事も、こうした石材利用を考える上で一つの視点であろうと考えています。

また、石の加工や利用は中世から継続している技術であり、中世と近世の共通点や相違点も見ていく必要があろうと考えます。

1、どんな石材を使用していたか。(畿内においては、花崗岩と和泉砂岩等の使用差に言及する。)
  石材の変化時期はいつか。なぜそれが生じたか。
  石工集団に変化があったのか。その他の理由は。
2、どこに使用されたか。遺構(溝・建物・堤防等)・墓石へ石材の使用方法
3、どこの石材が搬入・流通したのか。
4、それらの歴史的背景を探る。

     日程:2005年12月3日(土)13:30から17:00
         2005年12月4日(日)10:00から15:30

     会場:羽衣国際大学 1401教室
        大阪府堺市浜寺南町1−89−1 電話0722(65)7000
        南海本線羽衣駅(急行電車停車駅)下車東へ徒歩10分
        駐車場もあります。   

     資料代:3,000円(参加費、大会資料、研究紀要合冊、例会・大会案内費含みます。)

     懇親会:2005年12月3日(土)17:30より  会費5,000円

     施設案内

     図書交換会:当日直接会場へご持参下さい。事前搬入等は森村までご連絡下さい。(090-8884-3597)

     申込:不要   

         プログラム
     第1日12月3日(土)
     12:30 受付 
     13:30 開始
      開会挨拶
       1.報告  三好義三氏 「大阪府阪南市和泉砂岩産地・石切場跡の発掘調査」
       2.報告  田中晋作氏 「阪南市ミノバ石切場における和泉砂岩の廃棄製品からみた工人集団の復元」
       3.報告  小倉徹也氏 「大坂城下町の花崗岩と和泉砂岩の石材論」
       4.報告  渡辺 昇氏 「兵庫県下における花崗岩と和泉砂岩の石材研究」
       5.報告  仲原知之氏 「『水軒堤防』・和歌山城と城下町の花崗岩と和泉砂岩と緑泥片岩について」
     17:30 懇親会

     第1日12月4日(日)
     9:30 受付
     10:00 開始
       6.報告  嶋谷和彦氏 「堺環濠都市遺跡における和泉砂岩から花崗岩へ」
       7.報告  吉田野々氏 「八尾久宝寺墓地における花崗岩・和泉砂岩の分類研究」
       8.報告  中田健一氏 「島根県石見銀山の『世界遺産登録』に向けて」

     12:00 昼食
     13:00  9.記念講演  朽木 量氏(千葉商科大学)「畿内における花崗岩と和泉砂岩の流通論」

     14:10  10.討論
             司会・進行:松尾信裕氏
     15:30 閉会挨拶

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